過度の眠気に襲われたり、感情の高ぶりと共に脱力が起こったりする、ナルコレプシー。そのタイプ1に対する治療薬(オベポレクストン、商品名オーゼイフル)が発売されました。「特効薬」と呼びたくなる、明確な効果が出ることが期待される薬剤です。当院に通院中のナルコレプシーの方々には、リタリンやモディオダールなどを処方し、多くの方々の症状は改善しています。しかし、それらが効かない方も一部いらっしゃるのが事実です。そうした方々を救える可能性がある新薬の登場です。医師として、治したくても良くならない病気を抱えた方を目にすると心が痛むものです。日頃から何とかして差し上げたい、と思わされる方々へのオーゼイフルの治療効果、非常に期待しています。
ただ・・・現時点では、まだオーゼイフルの費用の高さが問題になりそうですね。高額療養費制度の活用を中心に、それをカバーする手段を検討していく必要がありそうです。
いずれにせよ、ナルコレプシーにしても特発性過眠症にしても、臨床症状の評価、それに続けて専門的な検査(MSLTやPSGなどと呼ばれるもの)が必要です。治療開始までの診断・鑑別から、しっかり行っていきたいと思います。
